【心理学】なぜあなたは勉強のやる気が出ないのか?

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やる気が出ないのは、あなたのせいではありません

今回は、勉強のやる気は何で決まるのか、そしてそれを上げるにはどうしたら良いかという話をしていきます。

人間の習性を調べる心理学の知見を用いて、あなたが勉強のやる気を起こせない原因を探っていきましょう。

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勉強のやる気が出ないのは「考えていない」から?!

勉強のやる気が出ないのは「考えていない」から?!

いきなり脱線に思われるかもしれませんが、次のテーマについて考えてみて下さい。

あるところに、豪華絢爛なホテルがあります。

食事はもちろん施設も充実していて、プール、ジム、温泉、図書館などが使い放題です。

そして何と、宿泊料含めて料金は全てタダ!

その上、自分が望むものは注文すれば何でも外から取り寄せることができます。

但し、1つだけ条件があります。

それは、一度入ったら最後、二度とこのホテルから外界に出ることはできないというもの。

さあ、あなたはこのホテルに泊まりますか?

 

いかがでしょうか?

文章の前半を読んでいる時は「なんて素敵なホテルなんだ!」と思ったのに、最後の2文を読んでなんとなく嫌~な感じがしませんでしたか?

恐らく、多くの人はこのホテルには泊まらないと思います。

たしかに暮らしは豪華かもしれませんが、どこかに遊びに行ったり、買い物に行ったりといった自由を奪われてしまうわけです。

「買い物になんか行かなくたって、何でも手に入るんだろ?」そういう問題ではないですよね。

何かができるという「自由」を奪われること、これそのものを嫌がるのではないでしょうか。

実はこれは、心理学的にも検証されています。

人は「自律性」、即ち「自分で決める」ということに大きな価値を見出すのです。

そして勉強も例に漏れず。

つまり、自分の中で「勉強しよう!」と決めて勉強する状態が最高というわけです。

外から「勉強しなさい」と言われてやる、あるいは「テストで赤点取らないために勉強しなきゃ」と思ってやる、こういったことは全て、「外から」の価値づけです。

一方、勉強にやりがいを感じたり、「やればできる!楽しい!」という達成感を感じたり。これが、自分の内側から湧き上がってくるモチベーションです。

いきなり後者を目指すのは難しいと思いますが、「外からの刺激じゃやる気にならないんだ」ということを覚えておくだけでも、今後役に立つはずです。

結果だけではやる気は高まらない

結果だけではやる気は高まらない

では自分で決めたことなら何でも努力できるのでしょうか。

そんなこともないですね。

「ダイエットしよう!」あるいは「筋トレを毎日するぞ!」と決めても、何度もやる気が折れて挫折した経験があるのではないでしょうか。

もしくは、「高校3年分の英語の教科書を全部暗記したら東大受かるよ」なんて言われても、「そりゃそうかもしれないけど…」と思って終わりですね。

余程の強者でなければ実際にやろうとは思いません。

つまり、人は「得られるであろう結果」だけではやる気は高まらないのです。

おやつをやめたら痩せられる、毎日2万歩歩けば痩せられると分かっていても、「おやつをやめるのは嫌だな」「2万歩はキツいな」と思ってしまうからダイエットは長続きしない。

一方、「毎日階段を使うようにすると痩せる」と言われたら、「それならできそう!」と思って続けられるのではないでしょうか。

この「自分にできそう」という感覚を、専門用語で「自己効力感」と呼びます。

  • 自己効力感
  • 結果への期待

この2つが揃って初めて、やる気が起きます。

3年分の教科書を覚えるのは無理そうでも、毎日3分教科書を音読するだけ!なら「やろう!」と思うでしょう?

ではこの自己効力感は何によって決まるのかというと、それは以下の4つであると言われています。

  • 遂行行動の達成
  • 代理的経験
  • 言語的説得
  • 情動的喚起

難しい言葉が並んでいますが、1つずつ分かりやすく説明していきます。

自己効力感①遂行行動の達成

成功すれば自己効力感は上がり、反対に失敗すれば自己効力感は下がります。

1日10時間勉強しようと計画を立てて、それが達成できた。

そうなると、「自分は10時間だってできるぞ!」と思えるわけですね。

自己効力感②代理的経験

他者の行動に影響されて「自分にもできそう」と考えることがあります。

例えば、1つ上の学年の先輩が、その学校で10年ぶりに東大に合格した。

そういう情報を耳にすると、なんとなく「自分も東大に行けるんじゃないか」と思うでしょう。

あるいは、隣の子がテストで100点を取ったことで、自分も頑張ればできるんじゃ…と考えるかもしれません。

こういったことが、代理的経験による自己効力感の向上です。

自己効力感③言語的説得

友人や先生、家族からの説得や励ましによって自己効力感が上がることもあります。

部活の大会前に緊張して「負けてしまうかも」と弱気になっていても、「大丈夫だって!」と励まされて強気になれた、といったことです。

自己効力感④情動的喚起

自分の中で感情が揺れ動いた経験からも、自己効力感は変わってきます。

数学の時間に黒板の前で発表したとき、ものすごく緊張して嫌な思いをした。

このような経験は、「自分は人前で話すのに向いていないのではないか」もしくは「やっぱり数学は苦手だ」という思いを引き起こしてしまいます。

逆に、うれしい、楽しいといったポジティブな感情を抱いたことに対しては、自己効力感は上がってくるのです。

 

この4つのうち、最も簡単に利用できるのは最初の「遂行行動の達成」だと思います。

つまり、「達成した」という経験を何度も積み重ねることが自己効力感を上げることにつながります。

例えば、問題集を1週間で35ページ進めたいとします。

このとき、「今週で35ページ」ではなく、「1日5ページ」×7日で取り組むのです。

すると、「今日は達成できた!」「今日も達成できた!」「また今日もだ!」…となって、どんどん勉強に対する抵抗がなくなっていきます。

実際にこのような成果を出した研究もあるくらいです。

このようにして自己効力感を高めていくと、「こうすれば受かる」+「それは自分にもできる」のエネルギーでやる気を発揮し、成果を出していくことができるのです。

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まとめ

以上、勉強のやる気が出ないのは内側からの動機が無いから、そして動機があったとしても、自己効力感が無いところにやる気は起きませんよ、という話をしてきました。

「勉強しなきゃ!」という根性論だけでは、なかなか現実を変えることはできません。

重要なのは、なぜやる気が起きないのか、それを分析して行動に移していくことです。

やる気については、こちらも参考になるかもしれません。

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