【科目別情報】成績に直結!予習復習の重要性と取り組み方

勉強法一般

学校の授業の予習や復習、みなさんはどのようにしていますか?

自分のやり方、ペースが確立していてスムーズに進んでいる人もいれば、そもそもどの教科で何をしたら良いか分からない、という人もいると思います。

夜まで部活で忙しい人にとっては、宿題なども考えると予習・復習にほとんど時間を取れないという場合もあるでしょう。

そう、予習・復習というのは、どれだけ短時間でどれだけ意味のあることをできるかというのがカギになってきます。

今回は、予習・復習をすることによる効果と、教科別の取り組み方をご紹介します。

予習・復習の大前提

まず、予習・復習は何のためにするのかを整理しておきましょう。

それには、主に2つの役割があります。

  • 授業の理解をスムーズにするため
  • 定期テストや入試に向けた実力アップのため

ザックリ分けるなら、前者(授業理解をスムーズにする)は予習、後者(実力アップ)は復習の効果と言えるでしょう。

しかし、だからと言って予習や復習に膨大な時間を費やせばよいかと言えばそうではありません。

あくまで中心は授業という意識が必要です。

これが予習・復習の大前提です。

この意識が無いと、予習に時間を使い過ぎて結果的に効率が悪くなったり、逆に復習に集中するあまり次の日の授業がサッパリ分からなかったといった事態に陥ったりしてしまいます。

冒頭にも述べた通り短時間で効果的に取り組むことが必要になってくるわけです。

そう考えると、予習・復習として何をやるべきか、そしてどういう時間バランスで取り組むべきかというのは科目ごとに違って当然です。

ここから、「予習」「復習」に分けてそれらのやる意味を解説した後、科目ごとの勉強内容を紹介していきます。

予習の意味

予習というのは、授業をスムーズに理解するために行います。

例えば、英語の授業。

授業で集中して聞くべきなのは、文法や構文の解説、段落の要旨や段落間のつながりなど、他の文章を読むときにも広く使える英語の知識・考え方です。

そういう意味では単語や熟語も重要ですが、これらは辞書で調べれば簡単に自分で勉強できるという側面があります。

つまり、授業でそこに気を取られている場合ではないわけです。

そこで、予習として本文に目を通し、知らない単語は調べるくらいは必要でしょう。

予習は主にそういった役割を果たしています。

そしてこれに加えて、実はもっと嬉しい効果も期待できます。

ある研究があります。

その研究では、「事前テスト」が学習にどれほど影響を及ぼすかが調べられました。

つまり、①自分が知らない事実についていきなりテストをされた後にそれについて学んだ場合 と ②普通に学んだ場合 のどちらがより多くのことを覚えているか、という実験です。

結果は、事前テストを実施してから学んだ方が記憶の保持率が高い、というものでした。

自分なりに考えてから知識を吸収したほうが、何もないところから吸収するよりも良いということです。

この「事前テスト」の役割を、予習が果たしてくれます。

英語の例でお話しすると、まずは自分で訳を考えてから授業で正解を聞いた方が、内容が頭に残りやすいということです。

まとめると、予習の効果としては、

  • 授業の理解がスムーズになること
  • 事前テストにより記憶の保持率が高まること

が期待できます。

復習の意味

復習として授業で習ったことを繰り返すことで、実力アップにつながることは明らかでしょう。

数学や理科の練習問題を解くことをイメージすると分かりやすいと思います。

しかし、実は復習には「授業の理解を助ける」役割もあるのです。

どういうことか説明します。

例えば、その日の授業で習った量を10として、そのうち2割が理解できなかったとしましょう。

そしてその日の復習をしないまま、次の授業に臨むことをイメージしてみてください。

次の授業の理解度はどのくらいでしょうか?

前回の理解度が8だったのだから、今回も8くらいだろうと期待しますか?

素直に考えればそうだと思います。その人の理解力は授業の8割分だと考えるわけですね。

しかし、実際は違います。

恐らく次の授業の理解度は、一気に5くらいまで落ちます。

そしてさらにその次には3程度にまでなってしまうでしょう。

このようにして、どんどん、いわゆる授業に「ついていけない」状態に陥ってしまうわけです。

どうしてこうなってしまうかというと、それは、勉強が積み重ねだからです。

展開の公式を覚えていないのに因数分解がスラスラできるようになるわけがありません。

不定積分を求められないのに定積分はできる、なんてことは起こらないわけです。

つまり、日々授業の内容を理解しておかないと、そのツケが雪だるま式に膨らんでいくということです。

そういった意味でも、復習は非常に重要になってきます。

科目ごとのバランス・内容

みなさんの学校がどのような授業スタイルなのかは全く分からないので、あくまで目安としてお考えください。

今までの話を踏まえて、科目ごとに以下のような形を提案します。

科目 予習:復習 内容例
現代文 10 : 0 予習:本文を読んでおく
古典 8 : 2 予習:本文の全訳
復習:文法事項の暗記、音読
数学 0 : 10 復習:練習問題を解く
英語 8 : 2 予習:本文の全訳
復習:本文の音読、文法の練習問題
理科 0 : 10 復習:練習問題を解く

みなさんのとって一番良いのは、これを参考にしつつ、成績の良い友達に予習・復習のやり方をインタビューすることです。

やはり授業の内容によって予習でやるべきこと、復習でやるべきことというのは変わってきますから、ぜひ同じ授業を受けている友達にやり方を聞いてみてください。

この表に書いてある内容を鵜呑みにするよりずっと良い勉強方法が見つかるはずです。

まとめ

以上、予習・復習のやり方についてご紹介しました。

成績が良い人というのは、確実に授業の内容をものにしています。

そしてその裏には、効率的な予習・復習のシステムが必ずあります。

授業を今一つ活かしきれていない科目について自分でじっくりやり方を考えてみるのも良し、先生に相談してみるのも良し、友達とやり方を話し合うのも良しです。

ぜひ、毎日の授業をもっと充実したものにできるよう頑張ってください!

 

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。

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