【効果抜群】古典の予習の重要性と具体的な取り組み方

高校国語(現代文(評論・小説)・古典(古文・漢文))

こちらで、予習・復習について紹介しました。

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【科目別情報】成績に直結!予習復習の重要性と取り組み方 | 現役東大生Studium

日々の勉強に欠かせない、予習と復習。これらをいかにうまくこなすかによって成績は大きく変わると言っても過言ではありません。予習とは何のためにやるのか、どの科目でどんなことをやるのか効果的なのか。復習の場合はどうか。現役東大生が、これらの疑問に全てお答えします!

今回は古典に焦点を当てて、その予習についてお話ししていきます。

「古典の予習って何をすれば良いの?」「授業をもっと実りある時間にしたい」と思っていませんか?

実は古典は、全科目の中でも特に予習の効果が高い科目と言えます。

効果的な予習のやり方を、なぜ効果が高いのかという理由まで詳しく解説していきます。

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古典の予習は何をする?

まず、予習として何をするのが良いかという話をしていきます。

これにはみなさんに予習方法を提示するという意図ももちろんありますが、もう一つ、これから「予習」と言ったときに、そのやり方や内容についてみなさんと私との間で共通の認識を作っておきたいという考えもあります。

 

さて結論から言うと、古典の予習のゴールは本文の全訳を作成することです。

ノートを横向きに使い、上側のページに本文、下側のページに自分なりに考えた全訳を書いたものを用意して授業に臨むのがベストであると言えます。

古典予習ノートサンプル

(本文は手書きの方が古文特有のリズムなどに慣れることができて望ましいですが、学校の忙しさによっては難しい場合もあるでしょうから、コピーや印刷をしたものを貼るのでも良いと思います。)

全訳を作る際、知らない単語の意味を調べたり、忘れていた助動詞の意味を確認したりといった勉強も入ってくるでしょう。

あるいは、いくら調べても文の主語が分からず、ひとまず適当に誤魔化して訳を作るという場合もあるかもしれません。

これら一連の作業が、古典の成績を上げるうえで非常に重要な役割を果たします。

ではこれから、なぜ本文の全訳が効果的な勉強なのかを解説していきます。

古典の予習=本文の全訳

なぜ全訳が重要なのか

古典の全訳、細かく言えば予習段階の全訳がなぜ大切なのでしょうか。

やったことがある人なら誰でもわかると思いますが、全訳はかなり大変な勉強です。

時間もある程度かかるでしょう。

それにもかかわらず私が予習として全訳をオススメするのには、次の3つの理由があります。

  1. 授業をもっと有効活用できる
  2. 全訳こそ読解の練習である
  3. 自分で訳を考えてから正解を聞いた方が、記憶に残りやすい

1つずつ詳しく見ていきましょう。

授業をもっと有効活用できる

勉強には、自分で取り組める(≒取り組むべき)内容と、教えてもらうのが効果的な内容とがあります。

例えば本文に出てくる語句の意味は、自分で辞書に当たれば調べることができます。

一方、助動詞の識別や敬語による主語の判断など、自習では理解するのが難しい事項というのもあります。

あるいは、参考書になかなか載っていないようなことを先生が解説してくれるかもしれません。

こういったことを授業で漏らさず聞くべきです。

つまり、予習で簡単なことを調べて解決しておくことによって、より重要な内容に集中して授業を受けることができます。

例えば語句の意味を全く調べずに授業を受けていると、「『をかし』は『素晴らしい』と訳すのか、メモメモ」なんてしているうちに、助動詞「に」の識別の話であったり主語の判断の話だったりを聞き逃すことになりかねません。

幸い聞き逃さなかったとしても、新たに学ぶことが多すぎて「今回の授業でどこが本当に重要だったのか」が掴みづらくなってしまっていると言わざるを得ません。

このような事態を避けるために、予習である程度勉強を進めておく必要があるわけです。

また、予習段階でどうしても分からない部分があれば、そこを徹底的に理解しようという意識で臨むこともできるでしょう。

これが「予習によって授業を有効活用できる」という意味です。

全訳こそ読解の練習である

これは改めて説明するまでもないことではないでしょうか。

言うまでもなく定期試験や模試、さらには入試本番で求められるのは、自力で文章を訳す力です。

この練習を日々できると考えたら、その機会を逃す手は無いと思いませんか?

もしかしたら「読解練習は自習でやるから予習に力を入れる必要はない」という反論もあるかもしれません。

しかし(当たり前ですが)「予習」のあとには「授業」があります。

つまり、予習で学んだことを先生が深く解説してくれるのです。

読解演習の自習では、こんなハイクオリティーな勉強はなかなかできないのではないかと思います。

自分の解釈はどこが間違っていたのか、ここの部分の訳はこれではダメなのか、といったことが解説を読んでも釈然としないまま終わってしまったことはありませんか。

その点、授業ではまず詳しい解説がありますし、それでも解決しない疑問は直接質問することだってできるでしょう。

これが、予習が読解練習を兼ねることの強みです。

自分で訳を考えてから正解を聞いた方が、記憶に残りやすい

こちら(冒頭でも紹介したリンクです)でも紹介したのですが、「事前テスト」の効果を実証した研究があります。

事前テストとは、「これから学ぶ内容」について予め行われるテストです。

要するに、人はいきなり何かを学ぶよりも、(たとえそれが自分が全く知らない事柄であっても)自分なりにそれについて考えてから学んだ方が、記憶に残りやすいのです。

例えば、アフリカの国々の首都20個を何も無いところから暗記するより、「アフリカの首都4択クイズ」をやってから正解を聞いて、それを暗記する方が効果的な勉強になるということです。

あてずっぽうであっても首都を予測してから答えを知った方が覚えが良いのというのは、非常に不思議ですね。

ですが実証された以上、これが人間の特性。これを利用したければ、予習をするしかありません。

特に古典は「単語の意味は分かるけれども助動詞『に』が順接なのか逆接なのか分からない」「主語が判断できない」といった、経験がモノをいうような事態が発生しやすいと言えます。

予習をしてこういったことを自分なりに考えてから授業に臨むと、「こういう時はこう訳せば良いのか」「こういうところに目をつけて考えるのか」という気付きを知性的にも感覚的にも得ることができ、それが記憶に留まりやすいのです。

そういう意味で、事前に訳を自分なりに考えることをオススメするわけです。

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まとめ

以上、古典の予習についてお話ししてきました。

予習や授業は(ほぼ)毎日取り組む勉強だけに、その取り組み方や意識のちょっとした差が後々大きな実力の差となって現れます。

その「実力の差」があなたにとって良いものになるか、あるいは悪いものになるかは自分次第です。

「やってみよう!」と思った方は、ぜひ今日から全訳を実践してみてください!

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