【裏技アリ】現代文は全文読んでから解くべし【設問はチラ見】

高校国語(現代文(評論・小説)・古典(古文・漢文))
(お悩み受験生)現代文って、全部読んでから解いた方がいいんですか?
(お悩み受験生)それとも、傍線に当たったら解きながら、の方が良い?
(Studium)結論、まず全文読んだ方が良いです
(Studium)ただし裏技もあるので、合わせて解説しますよ!

お読みいただいてありがとうございます、東大大学院1年の吉田です。

理系ですが、国語のセンター試験では9割以上取りました。

 

今回は、現代文の読み方講座「全文読んでから解くvs解きながら読み進める」です。

この2つの解き方は、けっこう人によって好みが分かれますよね。

なんとなく、「全文読んでから」の方が良いって聞いたことがあるけれど、そうすると内容を忘れちゃう。

そんな人も多いと思います。

そんなお悩みもきっと解決する読み方を、ご紹介します。

現代文は全文読んでから

現代文は全文読んでから

結論を言うと、全文読んでから解くのがオススメです。

なぜなら、設問の答えはあとにあるかもしれないから、です。

 

例えば、本文が50行あるとしましょう。

20行目に傍線があったらどうでしょうか。

解きながら進めるかたちだと、1行目~20行目の中から答えを探さなくてはなりません。

もしかしたら、答えは30行目にあるかもしれませんよね。

あるいは、「10行目と40行目を組み合わせないと不十分」というパターンかもしれません。

読みながら進めるやり方だと、こういう時に困ってしまうんですね。

そして残念ながら入試レベルでは、多くの問題が、こういった形式なんです。

※ちなみに、数行上の「全文読んでから解くのがオススメです」の理由は、その「あと」に書いてありますよね。ここに傍線を引かれて「理由を答えよ」なんて言われたら、困っちゃいます笑

 

よく「俯瞰的に解答できる」なんて言われたりしますが、要は、こういうことです。

しかしこう書くと、「それは分かるけど、全部読んでからだと、内容忘れちゃうんだよなあ」とお思いの方もいると思います。

その気持ちは、よく分かります。

そこでここから、そんなお悩みを解消する読み方をお伝えします。

現代文の読み方6ステップ

step-up

話の都合上、まず、僕がオススメする読み方6ステップを紹介します。

それは以下の通りです。

  1. 本のタイトルを見る
  2. 第一段落を読む
  3. 最終段落を読む
  4. 一旦立ち止まってプチ要約を考える
  5. 設問文に目を通す
  6. 飛ばした間の文章を読む

これについてはこちら↓にまとめてあります。

気になる方は、まずはこちらをお読みいただいた方が理解がスムーズかと思います。

ちょっと見たことない手順でギョッとされた方もいるかもしれません。

ですがここで注目していただきたいのは、

設問文を見る→本文を読む

という流れです。

これについて、次節で詳しく解説します。

設問の見方

設問の見方

「設問に目を通す」という部分をさらに細かく分けると、以下の3手順です。

  1. 設問の種類を判断する
  2. 傍線の横に、種類を書き込む
  3. 傍線のある文を1文読む

これを、各設問でやります。

注意してほしいのは、あくまで「設問文のみ」に目を通すことです。

選択式の問題の場合、選択肢まで読む必要はありません。

むしろそれは逆効果です(詳しくは『【迷わない】国語のマーク問題は「順序」と「見方」が鍵』)。

1.設問の種類を判断する

設問には、「種類」があります。

内容を問うものなのか、理由を問うものなのか。

記述式なのか、選択式なのか、抜き出し式なのか。

なんとなく分かる方も多いと思います。

まずは、その種類を判断して、「何を、どんな形で聞かれているのか」をつかむことがスタートラインです。

「内容を40字で書く」例えばこんな感じです。

2.傍線の横に、種類を書き込む

把握した設問の種類を、傍線の横に書いておきましょう。

そうすれば、本文を読んでいる時に、「あ、40字くらいで内容を説明している部分探さなきゃ」と思い出せるわけです。

とはいえ、なにも、それをしっかり覚えている必要はありません。

「頭の片隅にある」程度でも、読む→解答を通じたスピードはかなり変わってきます。

3.傍線のある文を1文読む

実は傍線が書いてある文は、「読解」の際にも重要です。

つまり、本文の重要なポイントに線が引かれているわけです。

ということは、それを読んでおけば、なんとなくでも本文の内容をつかむことができます。

「なんか科学技術の歴史について書いてあるみたいだ」といったことが分かればOKです。

筆者の主張がダイレクトに書いてある場合もあるので、そうなればおトクですよね。

ちなみにこの「事前に内容をつかむ」という点は、上で紹介した「読み方6ステップ」にも含まれています。

気になる方は、合わせてどうぞ。

 

以上が、設問への目の通し方です。

全ての設問に対してこの1~3をこなしてから、本文を読み進めるのが良いと思います。

ちなみに、中には、傍線がないという問題もあるかと思います。

「本文の表現方法として最も適当なものを選べ」といったものです。

こういったものは、設問文を読むだけにして、その後の手順は省いてしまって良いでしょう。

まとめ

以上、現代文は「設問チラ見、全文読んでから」の解き方がオススメ、という話をしてきました。

上に書いた手順を踏めば、内容を忘れてしまうといった悩みも、ある程度解消されるのではないでしょうか。

あらかじめ傍線部にメモしておくことで、そこを読んだときに、「ここの理由探しながら読もう」と気付けるからです。

 

紹介した記事を、ここにも載せておきます。

興味があれば、ぜひどうぞ。

 

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。

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