【公開】15分で物理センター試験の満点を取った秘訣

お読みいただいてありがとうございます、東大大学院1年の吉田です。
センター試験(現・共通テスト)の物理では、満点を取ることができました。
今回は、物理の勉強のコツをお話ししていきます。
物理は、得意な人と苦手な人がはっきり分かれる科目なんじゃないかと思います。
物理を得意にするには、どうしたら良いのか。
僕がセンター試験を解くときに意識していたことをもとに、大切なことをお伝えしていきます。
センター試験満点の理由
僕がセンター試験をどういう具合に解いていたかというと、一言でいうと、「問題を見た瞬間に手が動く」という感じです。
問題文を読み終えた瞬間に計算を始められますし、中にはいきなりマークシートに答えを塗りつぶせる場合もありました。
ではなぜ問題を見た瞬間に手が動くのか。
それは、物理の[ストーリー]に習熟しているからです。
これが物理の勉強で大切なことです。
ではいったい、物理の[ストーリー]とは何なのか、というのを見ていくことにしましょう。
物理の[ストーリー]とは
物理の[ストーリー]とは、「現象を説明するお話」のことです。
たとえば、磁場の中で金属の棒が動くことを考えましょう。
この棒の両端には、起電力が発生します。
なぜ起電力が生まれるか、説明できるでしょうか。
その説明が、物理の[ストーリー]です。
この場合は、
-
棒の中の自由電子がローレンツ力を受ける
-
この電子の移動によって、電荷分布に偏りができる
-
その偏りが起電力を生む
という具合に説明できます。
この流れは、まるで「物語」みたいじゃありませんか?
「起承転結」の「転」こそないものの、
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【起】棒の中の自由電子がローレンツ力を受ける
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【承】この電子の移動によって、電荷分布に偏りができる
-
【結】その偏りが起電力を生む
こんな感じに見ることができるんじゃないかと思います。
そういうわけで、僕はこの流れのことを、[ストーリー]と呼んでいます。
この[ストーリー]を理解していると、センター試験のたいていの問題は、見た瞬間に式が立てられます。
やや難しい問題でも、順を追って考えることができます。
これは共通テストでも同じです。
では、どのような勉強をしたら、[ストーリー]を理解することができるのでしょうか。
最後にそれについてお話ししましょう。
物理の勉強法
最も重要な勉強法は、1つ1つの問題や現象を、常に1から説明する癖をつけることです。
たとえば、コイルに流れる電流が変化すると、なぜ誘導起電力が生じるのですか?
鉛直方向の単振動の弾性エネルギーは、なぜつり合いの位置からの変位で考えるのですか?
こういったことを、きちんと考える癖をつけるわけです。
そしておすすめは、それを友達に説明してみることです。
頭の中では分かったつもりでも、いざ言葉にしてみると「あれ?」ということは、よくあります。
あるいは、自分では気づかなかった間違いを指摘したり、質問したりしてくれるかもしれないというのも、うれしい点です。
それに、説明された相手も賢くなれて、お得な感じがします。
自分の頭でとことん考えて、誰かにそれを説明する。
よかったらぜひ試してみてください。
まとめ
以上、物理の勉強で意識しておいてほしいことをお話ししてきました。
物理は、公式を使って解けばそれでOK、というものではありません。
高得点を狙っていくには、やはり現象の流れ、[ストーリー]が大切になってくるわけです。
それを頭に留めながら、勉強していってみてくださいね。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
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