【奥義】志望校に合格する人がもっている3つの習慣

第一志望校に合格する人は、一体他の人と何が違うのでしょうか。
ものすごく努力しても残念ながら不合格となってしまう人はたくさんいます。
もちろん「実力の差」と言ってしまえばそれまでですが、ではその実力の差はどこから生まれるのでしょう。
また、受験では運もカギを握っています。
「たまたま前日に確認した知識が出た」あるいは「得意分野の問題が出た」といったことがそうです。
この「運」も含めて、実力を着実に高めてハードルの高い志望校に合格する人の特徴をお話ししていきます。
[目次]
志望校に受かる人の3つの特徴
志望校に受かる人、さらに言えば自分の大きな目標を実現する人というのは以下の3つの特徴を備えています。
- 未来を「決めている」
- 脳内にその未来が「染み込んでいる」
- 未来から「逆算している」
これらは作家の本田健さんや望月俊孝さんといった自己実現のスペシャリストも提唱している事実です。
例を挙げると、1.東大に合格するという信念を持っていて、2.それが自分の中で揺るがなく、3.どうすれば合格できるかを常に考えて行動している ということです。
ここから、この3つについてひとつずつ詳しく見ていきます。
①未来を「決める」とは
当たり前ですが、全ては「決める」ことから始まります。
「○○大学に行く」と決めなければ勉強の方針も定まりません。
しかし、「決める」ことには多少なりとも不安や恐れがつきまといます。
「本当に合格できるだろうか」「△△大学の方が良いのではないか」といった考えが次々と浮かんできて、多くの人は決断を先延ばしにしてしまうわけです。
たしかに、決断をしなければ現状がキープされて何となく楽な気がします。
しかし「あの時もし決断して行動し始めていたら」ということを考えると、決めずにふわふわとしていることは損であることが分かると思います(経済用語で機会損失と言います)。
不安や恐れを感じることは当然のことです。
「決める」ということは、「他の選択肢を断ち切る」ということ。決断の「断」は「断」ち切るという字です。
高3の夏にもなって志望校で悩んでいるようでは恐らく合格はおぼつかないでしょう。
私は高1の春に「東大に行く!」と決断しました。
中学生までは「東大なんて雲の上」と思っていましたが、決めた瞬間から全てが動き出した気がします。
もちろん、私立大学や後期試験は出願せずに東大一本で勝負に挑みました。
本気で「決める」とはそういうことです。
②脳内に未来が「染み込んで」いるとは
未来を決めたら、今度はそれを自分の中に取り込む段階です。
職業体験テーマパーク「キッザニア」の創業者であるハビエル・ロペス氏は、「体験がどの程度記憶に残るか」について次のように発表しています。
レベル1:「読む」
読んだものの10%が記憶に残るレベル2:「聴く」
聴いたものの20%が記憶に残るレベル3:「写真・動画をみる」
みたものの30%が記憶に残るレベル4:「実演を見る」
見聞きしたものの50%が記憶に残るレベル5:「手を動かす実習等に参加する」
話したり書いたりしたことの70%が記憶に残るレベル6:「模擬体験や体験学習を受ける」
取り組んだことの90%が記憶に残る参考文献『見るだけで9割かなう!魔法の宝地図』(望月俊孝)
これをもとに考えると、
- 志望校を「紙に書く」(レベル1)
- 志望校に関する写真等を「動画にまとめて視聴する」(レベル3)
- 志望校に「実際に行ってみる」(レベル6)
などによって目標は自分の中にとことん染み込みます。
「引き寄せの法則」というのをご存じでしょうか。
目標に強くフォーカスすることで望んだ未来が引き寄せられる、という法則です。
私は上に挙げた「紙に書く」「動画を視聴する」「実際に行く」を実践していたのですが、そのレベルで目標を意識していると運までも引き寄せられる気がしています。
私は受験生活の中でいくつもの偶然とは言いがたい出来事に遭遇してきました。
例えば、ひょんなことから、それまで一言も話したことのなかった先輩と親しくなりました。その先輩はその後ずっと私の師匠になっています。
例えば、東大受験をテーマにしたドラマが、私の好きな女優さんを主演として放送されました。
例えば、(公表はされていませんが)恐らく入試本番の物理で得点調整が行われてそれに救われました。
ややスピリチュアルな話になってきましたので、信じないという方はそれでも構いません。
ですが、信じないからといって実行もしないのは非常にもったいないことだと思います。
テレビのリモコンの仕組みを知らなくてもチャンネルは変えられるように、あなたが仕組みを知ろうが知るまいが、世界で起こるべきことは起こります。
そうなのだったら、とにかく「信じなくてもやってみる」ことをおすすめします。
③未来から「逆算する」とは
最後のポイントは、「逆算」です。
先程もお話しししましたが、多くの人は「自分はあの大学に合格できるのだろうか」と、現在地から目的地を眺めます。言わば「順算」です。
しかし成功する人というのは、「どうやったらあの大学に合格できるか」ということを常に考えます。
これが、「逆算」ということです。
「11月の模試ではA判定を取る、そのためには10月までにこの問題集を1周する、そのためにはまず8月までにこの参考書で基礎を叩き込む」といったことを考える必要があります。
受験には、入試当日という期限が決まっています。
行き当たりばったりで進んでいたらあっという間にその期限が来てしまいます。
ですからゴールから逆算して今本当にやるべきことを精査していかなければならないのです。
その手助けとして模試を活用すると良いという話がこちらです。
模試は受験の必須アイテムの一つと言えるでしょう。しかし、あなたはその模試を最大限に活用できていると思いますか?模試の度に志望校に着実に近づいている実感はありますか?ここでは、多くの人が実践できていない模試の120%活用術をご紹介します。
合わせて読んで、「逆算」を習慣にしてみてください。
まとめ
以上、合格する人の3つの特徴について解説してきました。
もう一度まとめておきます。
- 未来を「決めている」
- 脳内にその未来が「染み込んでいる」
- 未来から「逆算している」
簡単なこととは言えないかもしれませんが、どれも日々のちょっとした心がけでものにできる習慣です。
まずは目標を「決める」ところから。
最後に、ある哲学者の言葉を贈ります。
人生の全てを一瞬で変えることはできない。
だが、進む方向は、一瞬で変えることができる。