【やる気】1日9時間勉強できる!4つのポイントを解説

お読みいただいてありがとうございます、東大大学院1年の吉田です。
青森県の公立高校から、東大に現役合格しました。
今回は、「やる気を出して勉強時間を増やすために必要な4つのポイント」についてお話ししていきます。
参考までに、僕は受験生のとき、
- 9:00-12:00
- 13:00-16:00
- 17:00-18:00
- 19:00-21:00
大体これが、休日の勉強タイムでした。
合計、1日9時間くらいです。
ですが、ぶっちゃけ僕は、勉強時間を意識したことはあまりありません。
自分の中では自然にやっていたら、結果的に9時間になっていた、というだけなんです。
「やる気が出ないな」という方からすれば驚きかもしれませんね。
今回はその秘密をお伝えしていきます。
勉強時間を増やすための4ポイント
勉強のやる気を高めるために備えておきたいものは、
- 基準
- 習慣
- 目標
- 現在地の把握
上記の4つです。
以下で詳しく解説します。
基準を高く設定する
「基準」とは、「これくらい勉強して当然だ」というラインです。
勉強時間が多い人というのは、このラインが高いんです。
5時間勉強した日には、「今日はたった5時間だ…明日はもっと頑張らなきゃ」と考えるわけです。
みなさんの周りで、テストで90点も取ったのに浮かない顔をしているクラスメイトはいませんか?
はたから見れば、90点も取れたらすごいじゃないかと思いますが、その人にとってはものすごく悔しいことなんですね。
これは、その人の「点数に対する基準」が高いからです。
逆に、20点を取って大喜びするのび太君は、基準が低いということです(笑)。
こんなふうに、「基準」は「許せる最低ライン」と言いかえられます。
つまり、基準を超えられないと、イライラしたり「私はダメだ」と感じたりするのです。
そして重要なのは、そういった感情は、自然に出てくるものだということ。
あなたも、ダラダラして過ごした日の夜、「今日はさすがにスマホやり過ぎたな」などと感じたことがあるのではないでしょうか。
別に自分を責める気はなくても、そう感じてしまいますよね。
それと同じようにして、自分の中での基準を「1日9時間勉強」に設定できれば、おのずと、9時間勉強が達成できるようになります。
そういう基準になると、勉強時間が8時間の日は、「今日は少なかったな、明日はもっと増やさなきゃ」と思うからです。
自分で自分の軌道を修正していく感じです。
勉強を習慣づける
そうは言っても、すぐに勉強量が増やせるとは限りません。
なんとなくスマホを開いてしまったり、テレビを見てしまったりするでしょう。
それは、まだ勉強が「習慣」になっていないから、当たり前のことなのです。
僕の場合、大体朝の9時から勉強を始めていました。
しかしこれを聞いて、「なんとなく朝は気が乗らないんだよなあ」と思う方もいるでしょう。
あるいは、「9時なんてまだ寝てるよ」という人もいるかもしれません。
ですが僕は、気が乗るとか乗らないとかではないんです。
「9時から勉強する」というのが、習慣になっていたわけです。
起きる→朝ご飯→顔を洗う→勉強、というのが、考える間もない習慣です。
午後もそうです。
お昼ご飯を食べてひと段落したら、勉強を始める。
そこに「空白の時間」はないんですね。
「勉強する気になれない」という方の多くは、毎日の中に、スケジュール帳で言えば「白い部分」があると思います。
「予定がない時間帯」ですね。
例えば昼食の後に白い時間がくると、「んー次は何しよっかな」となって、結局、ついついスマホをダラダラ触ってしまったりするんです。
その「白い部分」に「勉強」と書きこめるかどうかというのが、非常に大切になってきます。
「習慣」と言っても、毎日のルーティーンを決めろというわけではありません。
「予定のない時間=勉強」というように行動することです。
「さて、次は何しよう?」と考えるんだったら、迷わず勉強に向かう。
それくらいのレベルにまで勉強を落とし込めたら、ずいぶん量は増えると思いませんか?
目標をもつ
勉強のやる気を保つうえで、やはり目標の存在は大きいです。
例えば、「ゴールの分からないマラソン」、みなさんは走りたいと思うでしょうか?
走るのが楽しくて仕方がない!という人以外は、あまり気乗りしないのではないかと思います。
ですが、これと同じことを勉強でしている人は、意外に多いものです。
「なんとしてでもあの大学に受かりたい!だから勉強するんだ!」というモチベーションがないと、見たいテレビや友達との遊びを我慢してまで、勉強に向かうことは難しいと思います。
詳しくは、次項でまとめて説明します。
現在地を把握する
目標とセットで考えるべきなのは、自分の現在地です。
- 今の偏差値
- 得意科目、苦手科目
- 勉強時間を取れるタイミングはいつなのか
こういったことを把握できているかというのが、大きな問題になってきます。
勉強のやる気が起きないという方の中には、「何をしたら良いか分からない」という点で、腰が上がらない人も多いと思います。
夏休みの最終日に宿題が残っていたら、多少は気合を入れてやりますよね。
でも、普段の勉強となると、山積みの宿題のような「やるべきもの」が見えないから、結局やらないという選択をしているのではないでしょうか。
その「やるべきこと」を明確にするために、目標と現在地がセットで必要です。
よく「目標を決めろ」と言いますが、目標だけでは、何をすべきかというのははっきりしません。
同じ目的地に行くにも、自分が今どこにいるかで、道順は変わるからです。
Googleマップで、現在地を入れずに経路を調べますか?
そんなことには意味がないですよね。
同じ「スカイツリー」を目指すにしても、今いる場所によって、「南に進んでください」と言われる人もいれば、「東に進んでください」と言われる人もいるわけです。
ですから、「マラソンのゴールを決めて、そこに向かう」という意味で、目標は大切です。
ゴールが分かっていれば、大変な時でも頑張る気力につながるものです。
それに、ゴールが見えないと、そもそも走る気がしないでしょう。
そしてそれと同時に、「どの方向に向かって走るのか」という点で、今の状況の把握が重要になってきます。
「自分はどこが武器なのか」「どこをもっと伸ばせば良いのか」といったことが分かっていないと、どういう勉強をすべきかは見えてきません。
それに加えて、「部活で忙しくて、平日はこれくらいしか勉強時間が取れない」「でも週末の午後はフリーだ」という、環境の面での現在地を把握しておくことも必要になります。
まとめ
以上、勉強のやる気を高めるために必要な4つの事項についてお話ししてきました。
まとめておくと、
- 基準
- 習慣
- 目標
- 現在地の把握
上記の4ポイントです。
もしかしたら、1日の行動を記録する、といった、いわゆる「時間術」を期待した方もいるかもしれません。
しかし、「基準」が低かったり、目標があいまいだったりしたままテクニックを実践しても、あまり効果は出ないものです。
テクニックを試してみたはいいけど、3日坊主でやめてしまった、という方もいるのではないでしょうか。
それは、やせた土地にブランド野菜の種をまいているからです。
まずは基礎となる土を耕さないと、そこではどんな野菜も、おいしく実を結ばないのです。
では基準はどうやって高めるのか、といった実践論については、またの機会に書くことにします。
興味があれば、そちらも合わせてご覧ください!
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
書き下ろしメールマガジン
Studiumメールマガジンでは、新着記事のお知らせや、会員限定コラムの配信などを行っています。
よかったら一度、登録してみてください!
Studiumと一緒に受験を走り抜けてみませんか?
東大院生が”受験の極意”を体系化!
このブログの全記事を執筆する吉田が、電子書籍を出版しました!
タイトルは、『受験生活を颯爽と走り抜けるための7つの知恵』。
多くの受験生に読んでいただけるよう、無料に設定してあります。
興味がある方は、ぜひ手に取ってみてくださいね。