【読解力】現代文でのメモの取り方【結論:取らない】
お読みいただいてありがとうございます、東大大学院1年の吉田です。
今回は、「現代文でメモを取るべきか」というテーマでお話ししていきます。
「読みながらメモを取った方が分かりやすい」とか、「内容を忘れてしまうならメモがオススメ」とか、色々言われていますよね。
でも一方で、メモに集中すると、それはそれで内容を覚えていられない、といった経験もありませんか。
メモを取るべきか取らないべきか、そしてそこから踏み込んで、現代文の読み方についても解説していきます。
結論:メモは取らなくて良い
僕は、メモを取らなくて良いと思っています。
なぜなら、メモは本質ではないから。
実際、僕は読みながらメモを取りません。
メモはもちろん有効な時もありますが、忘れてはいけないのは、「内容をつかめれば問題は解ける」という点。
メモを取らなくたって、それで文章が理解できるのであれば、全く問題なしなわけです。
なんとも当たり前な話ですが、この点に気づいていない人は多いのではないかと思います。
- メモを取るのに時間を取られる
- いちいちメモを取るから、スラスラ読めない
こういったことでは、本末転倒ですよね。
とはいえ、「そうはいっても、内容を覚えておくためにメモを取りたい」「難しい文章の時は取らないと困る」とお思いの方も多いでしょう。
次に、そのあたりのお悩みに対してお話しします。
文章の内容を忘れてしまう時は
必要なら、メモを取ろう
長い文章や、難しい文章の場合、「読んで内容を覚えておく」という点にけっこう苦戦しますよね。
そんな時は、メモを取って良いと思います。
「どっちだよ!」という感じかもしれませんが(笑)、大切なのは、
- 必要な時にだけメモを取る
という姿勢だと思います。
つまり、「何がなんでもメモを取らなきゃ」というのは効率的とは言えません。
- 難しい言葉の意味を控えておく
- 話の順序(論理)を、矢印を使って書いておく
上記のようなメモは、とても役立ちますよね。
それに、このように「必要な時にだけ」という姿勢だと、「どうやってメモを取ったら良いか分からない」という悩みも、なくなると思いませんか?
なにしろ、自分が覚えておきたいことを書くだけですから。
それを見るのも自分だけですから、書き方にもこだわる必要はありません。
一気に読めば忘れにくい
メモの話は、実は以上です。
ここからは「内容を忘れる」というお悩みに対して、メモ以外の観点からアプローチしていきます。
※「メモの話だけ知りたかったからもういいや」という方は、閉じていただいて結構です。興味のある方は、もうしばらくおつきあいくださいm(_ _)m
「文章の中身を覚えていられない」という方は、ひょっとして
- 設問を解きながら読み進む
これをやっていませんか?
これだと、内容が頭に入ってきにくいです。
傍線があるたびに設問に頭を取られて、全体的な流れが分かりにくいんですね。
細切れより、一気にスーッと読んだ方が、理解もできて忘れにくいと思います。
この「解きながら読む」はオススメしないという話は、こちらに詳しく書きました。
【裏技アリ】現代文は全文読んでから解くべし【設問はチラ見】
(お悩み受験生)現代文でメモを取ると良いって聞くけど、どうやるの? (お悩み受験生)内容を忘れちゃうからメモしたけど、良いやり方が分かりません (Studium)実は、メモは重要じゃありません (Studium)取らなく […
興味があれば、合わせてどうぞ。
ここでの話を一応まとめておくと、
- 設問を解きながら読む←忘れやすい
- 「解きながら」型でないのに忘れてしまう場合は、必要な分だけメモを取るのがオススメ
以上2点です。
点が取れる現代文の読み方
最後に、メモだけでなく、「現代文の読み方そのもの」について少し触れて終わりにしようと思います。
こちらで、現代文の読み方を詳しくまとめました。
【永久保存版】現代文の論理的な読み方6ステップ
(お悩み受験生)現代文でメモを取ると良いって聞くけど、どうやるの? (お悩み受験生)内容を忘れちゃうからメモしたけど、良いやり方が分かりません (Studium)実は、メモは重要じゃありません (Studium)取らなく […
内容を要約すると、6ステップとは
- 本のタイトルを見る
- 第一段落を読む
- 最終段落を読む
- 一旦立ち止まってプチ要約を考える
- 設問文に目を通す
- 飛ばした間の文章を読む
上記の通りです。
あまり見たことのない読み方で、ちょっと驚かれたかもしれません。
上の記事では、「なぜそれが有効なのか」という理由も示しながら、各ステップについて解説しています。
「なかなか現代文の点数が伸びない」という方は、ご一読いただいてどれか1つでも参考にしていただければ幸いです。
まとめ
以上、「現代文でメモは必要な時だけで良い」というお話しでした。
冒頭にも書きましたが、僕はメモを取りません。
センター試験でも、東大の二次試験でも、メモは一切なしで解いた記憶があります。
メモはなしでも十分イケますよ!
※ちなみに、線はたくさん引きます。
ここに書いたことが、現代文で悩む方のお役に立てていたら嬉しいです。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
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